NHKは15日、総合とEテレの番組を放送と同時にインターネットで配信する常時同時配信のサービスを4月1日から正式に始めると発表した。サービス名称は「NHKプラス」。ただ、配信は24時間ではなく、毎日午前6時から翌日午前0時までの18時間に絞る。それでもNHKの大半の番組をスマートフォンやパソコンからほぼ常に見られる時代が到来する。
NHKが申請していた常時配信を含むネット業務の実施基準を総務省が14日に認可したことを受け、業務の具体的な実施計画を策定した。サービスの開始について上田良一会長は15日夕方の会見で「テレビを見ていただけない若い方も含めて、受信料で制作した豊かなコンテンツに触れる機会を増やしていきたい」などと述べた。
常時配信の本サービスは4月開始だが、実際には3月1日から1日17時間(午前7時~翌日午前0時)で試験的に配信するという。
「常時」なのに配信時間が限定付きなのは、総務省からネット事業の費用抑制を求められたためだ。「人件費削減などをするため、視聴者の少ない早朝や深夜帯の配信をなくした」(NHK幹部)という。上田会長は会見で「利用状況や視聴者のご意見を踏まえつつ、費用の面なども考慮し、24時間提供することについての検討を進めていきたい」と述べたものの、配信の24時間化の具体的な時期は言及しなかった。
ただし、権利処理の関係で、配…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル